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2008年5月20日 (火)

リング事故死の件。

この前、東京の後楽園ホールにボクシングの試合を観に行ったって書いてから、まだ2週間位しか経っていないと思うんだけど、とても信じられない結果になってしまった。私が、この事を知ったのは、昨日(5月19日)の夜7時くらいだったと思う。いつもの様に、身支度をしてからボクシングジムに行こうとした時に、携帯にメールが入っていたので見てみた。それは、中東のカタールにいる相棒からだった。

5月3日(土)に行われたプロボクシング6回戦(東京・後楽園ホール)で、TKO負けし、試合後に開頭手術を受けた張飛選手(22)本名・竹内幹雄・明石ジムが18日に死亡した。日本ボクシングコミッションが19日明らかにした。

スーパーライト級の張飛選手は、2005年4月にプロデビューし、11戦5勝(4KO)6敗。3日の試合終了後に東京都内の病院に搬送、急性硬膜下血腫と診断され意識不明の重体になっていた。

私は、一瞬頭が真っ白になってしまった。え?何?意味がわからないよ。なんで?死亡って?だって、私は勝手にボクシングはもう出来ないかも知れないけど、日常生活はなんとか出来るようになるって・・・・、本当に勝手にそう思っていたから。とにかく、すぐにジムに電話を入れた。だって、もしかしたら今夜はジムを閉めているかも知れないと思ったからだ。

Kトレーナーがいつもの様に普通に電話口に出た。

私「あ・・あの、どらみです。今日はジムやっているんですか?」

K「あ、どらみさん、こんにちは。はい、普通にやっていますけど?」

私「あ・・・・、あの・・・・・、あの事は知っていますよね?」

K「え?なんですか?あの事って?」

私「あ・・・・、いえ・・・・・、すぐに行きます」

電話を切り、急いで車に飛び乗りジムへ向った。ジムはいつもと何も変わらず普通に皆が練習していた。私は会長を探した。リングサイドで、プロ選手のスパーリングを見ていた。会長と目が合った。軽く会釈をしてくれたので私も同じ様に会釈をし、女子更衣室に入り着替えを始めた。

なんで?なんで皆普通にしているんだろう?会長もトレーナーもいつもと変わらないでいる。まさか・・・・知らないって事はないと思うけど・・・・。

Nトレーナーが事務所に入ったので、私もすぐに事務所に入りドアを閉めた。Nトレーナーはビックリした顔で、

私「あ・・・・あの・・・」

N「え・・・、あ、はい・・・、え・・・な、なんですか?」

Nトレーナーは、ここ2週間で6キロ痩せてしまっていた。顔もずいぶんやつれてしまって見ていて痛々しいくらいだった。どうして、痩せてしまったのか位は察しがつく。

私「あの、大丈夫ですか?」

N「ああ、ありがとうございます。おかゆも食べれるようになりました」

私「それは、良かったです。あ・・あの、知っていますよね?あの事」

N「あ、はい。もちろんです。コミッショナーと話しをしましたから」

で、ここから先の会話は書くことは出来ないんだけれど、短い時間だったけれど、Nトレーナーと話せて、私はなんだか少し落ちつく事ができた。私が一番心配していたチャンプの事も、大丈夫だからと言ってくれたので、Nトレーナーの言葉を信じる事にした。

だって、ボクシングの世界から、有能なボクサーを2人失う事は絶対に避けなければならないって思うからだ。

帰る時に、会長がそばにいたので

私「会長、ちゃんとごはん食べてくださいね。会長が倒れたらこのジムも傾いちゃうんですからね」

会長「えっ・・・・・!どらみさん、ありがとー!本当にありがとう。嬉しいなあ」

私「大丈夫なんですか?」

会長「ええ、明日コミッショナーの所に行ってきます」

会長はそう言って、私を玄関のところで見送って下さいました。来た時は、少し震えていたけれど、帰る時には普通の自分に戻っていた。

ミット打ちの時に、私を笑わせてくれたKトレーナーも、Nトレーナーも、会長も皆、強い人だと改めて思った。このリング事故の事を知っているうちのプロボクサー達も、普通に練習している。なんか、とにかく凄いって感じた。

ボクシングってなんだろう?一度とりつかれたら、たとえ死と隣り合わせだとわかっていても、辞められないものなのだろうか?

22歳の若さで幕を閉じた張飛選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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2008年5月12日 (月)

戦う男達!

この前、東京の後楽園ホールでボクシングの試合がありました。って言うか、観にいって来たんだけどね。って言うか、応援しに行って来たんだけどね。うちのチャンプが試合だったのですよ。彼の試合を見るのは初めてです。ジムでのスパーリングは何度も見たことあるんだけど、本物の試合は初めてだから、私はかなり興奮状態でしたよ。

試合が近づくにつれて、練習がハードになりスパーリングの回数も多くなり、ヨソ様のジムの強い選手に来ていただき、スパーリングしたり、こちらが出向いてスパーリングしたりと、中々練習もかなりきつくなっているのが素人の私にもよく分かります。その、きつい練習をしながら昼間はきちんと仕事をこなし、夜ジムにやって来るのです。しかも、減量をしながらですよ。

減量って、ダイエットとは違うからね。

ダイエットは、痩せるだけでしょ。でも、減量って体重落としながら筋肉は落とさないのが基本みたいです。しかもしかも、1ヶ月で7キロも落とすのが当たり前なのですよー!皆さん!驚きでしょー!

だから、ボクサーはどのスポーツ選手よりも強いって言われるのですよ。だってさあ、1キロは落とせるけど、2キロはなかなか落とせないよねー。それが普通の感覚だよね?でも、プロボクサーは違うのです。1ヶ月で、本当に7キロ位落としちゃうんですよ。想像を絶するような減量をしながら、ハードな練習を続けるチャンプ。本当にスゴイです。もちろん、これはチャンプだけではなく、全てのボクサーに言えます。凄すぎますよ。

相手の選手も、同じだけ苦しい思いをしながら、減量しながら辛い練習をしているんだと思います。試合の前日には「計量」があります。これにパスしないと、試合には出れません。つまり、自分がきちんと減量しないと相手の試合もパーになるってコトです。

試合の日に合わせて、コンディションを整えてくるので、もし計量にパスできなければ、もう、これは「すみません」ではすまない大問題に発展していきます。ジムとしての責任はマヌガレナイでしょう。

そんなワケで、計量が終わると選手は、食事をとります。どれだけ食べるのかは分かりませんが、かなりの量を食べるみたいです。前に、うちの会長に聞いたコトがあります。長いコト食べていないと、おかゆとかじゃないと、吐いたりしないのですか?って。そしたら、

「何をおっしゃる、どらみさん。ガツガツ食べれますよ。ボクサーの身体はそんなヤワじゃないんですよ。だから、他のスポーツ選手より強いと言われているんですよ」

ほほーう。これはスゴイなって思いましたよ。だって、減量前はコップ一杯の水もだめだって言うものね。それだけ、過酷な減量生活していて、いきなりガッツリと食べれるなんて、本物ですよ。

なので、計量の日はジムには来ません。お休みです。つまり、計量の前の日が、練習最後になるワケです。試合の2日前ね。チャンプが練習終わって帰る時に、

「あ、あの、試合がんばって下さい。観に行きますから」

「今度は必ずKOで勝ちますから」

「ふぇ?あ、ほ・・・本当ですかっ!!約束ですよっ!絶対に勝って下さいね。KOで」

「はい」

そして、チャンプは私にニッコリと微笑んでジムを出ていきました。私はチャンプの背中を見送りました。

私は当然有頂天。マックス超えました。次の日、チャンプは計量で来ませんが、私はいつもの様にジムで汗を流してサンドバックをポコポコと叩いていました。そこへ、会長がやって来ました。私は、興奮しながら、

「会長、聞いて下さいよっ!昨日、チャンプが私に約束してくれたんですよー。必ず、KOで勝つって、ねえねえ、聞こえました?わーたーしーにー、約束したんですよっ!」

会長とトレーナーを捕まえて、私はキャーキャー騒いじゃいました。そしたら、会長は、とっても嬉しそうに、

「大丈夫ですよ、明日の試合は勝てると思いますよ」

って言ってくれました。雲の上の存在の憧れの会長に、太鼓判を押され、大好きなチャンプ絶対に勝つと約束してもらい、ああ、なんて幸せな私なのでしょうか。そんなワケで、美容院に行ってカラーとカットとトリートメントとブローは、ちゃんとコテで巻き髪にしてもらいました。わーい。久々の巻き髪です。この前、巻き髪にしたのは、えーと、会長とレディースボクサーとの初めての飲み会の時でした。会長の目の前の席をゲット♪憧れの会長に、「今日は髪の毛がクルクルでかわいいですね、あ、爪もキレイにしてありますね」って言ってくれたのを今でも覚えていますわん。

ボクシングの聖地、後楽園ホールに到着。髪の毛OK.花束OK.。心臓バクバクです。この日は、最後に有名な人の試合があるので満席になるとのコトでした。私は会長がゲットしてくれた赤コーナーの指定席に着席。いくつか試合があり、ついにうちのチャンプの試合です。

私は、花束をもって赤コーナーでスタンバイ。会長を先頭にチャンプ、トレーナー、あ、あれ?うちのI選手もお手伝いで出てきました。皆、緊張した顔です。赤コーナーのチャンプの紹介が済み私は、花束を渡しました。「がんばって」チャンプは、緊張しているはずなのに、ニッコリと「ありがと」と言って受け取ってくれました。

試合開始です。

試合の内容は、素人なので上手く書く自信がありませんです。1Rでうちのチャンプがまさかのダウンを取られました。私は、逃げて逃げてと大声で叫びました。1Rはとにかくもう早く終わってくれとそればかりでした。後で分かったのですが、うちのチャンプは「スロースターター」??なのだそうです。多分、後半追い上げてくるタイプと言う意味だと思いますが、まさにこの試合はそうでした。

2R,3Rと負けている気がしました。実際は違うと思いますが、なんせ素人なもので、テレビの試合と違い生のリングを見ているとよく分からないのです。早すぎて。動きが早すぎてホント、よく分からないです。

やはり、1Rダウンを取られたって言うのが、私の中で強烈にショックだったので誰から見てもこっちの勝ちって言う勝ち方しないとダメだと思いました。そうこうしているうちに、ついに最後のラウンドです。もう、私はどうなるのか全然わかりませんでした。もしかしたら・・・・・。これが最後のラウンドです。神様、お願い!息をのんで見守りました。

えっ!

あっ・・・・・・!

相手の選手が打たれています。そして、倒れました。

・・・・・・・。へ?

勝ったのです。

私は、大声でおめでとーおめでとーと叫んでいました。両手で万歳をしながらやったー、おめでとー!って叫んでいました。チャンプを育てているNトレーナーがリングに出てきてチャンプに抱きつきました。2人で万歳していました。お客さんから大きな拍手や声援をもらっていました。

相手の選手の足が、ケイレンしているのが見えました。

心臓が止まりそうでした。凍りつきました。相手の選手が、さっきまでリングの上で戦っていたのに、今では横たわったままです。片方の足だけがケイレンして動いています。ジムの方たちが心配そうにしています。すぐに担架がリングに来てこの選手は担架に乗せられ運ばれて行きました。意識はないみたいでした。

そして、すぐに次の試合が始まりました。

私の席の前に、I選手が来たので聞いてみました。「ねえねえ、あれからどうなったの?」I選手はこう言いました。「救急車が来て病院にはこばれたらしい。よく分からないけど、意識はないみたいだ」

私は、まだこの時はそれほど深くは考えていなかった。病院にいったんだから大丈夫に違いないって勝手に思い込んでいた。

この試合の日から、まだ1度もジムに顔を出していない。ちょっと喉が痛くて咳が出ていて体調を珍しく崩していたので、引きこもり生活を送っている。今月まだ試合を控えている選手がいるので、完璧に治してからでないと行ってはいけないと自分なりに思っているからね。

だから、ジムの様子がどんなだかは、全くわからない。

ボクシング関連の所では、この話題がずいぶんと出ている。私もかなり気になっていたので色々と調べてみました。

どうやら、開頭手術をしたという情報がありました。細かくは載っていないのでわかりませんが、意識はまだ回復していないみたいです。

まだ、22歳なのです。まだまだこれからの人生です。

どうか、1日も早い回復を願っています。

私は今日1日お休みして、明日からジムに復活できそうです。

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